人気ブログランキング | 話題のタグを見る

竹林庵

ブログトップ

師走に入って

皆様おはようございます。

12月に入ってコンサートが続いておりました。

師走に入って_f0129711_14484098.jpg

浜離宮朝日ホールのロビーです。吉永小百合さん、お花をありがとうございました!
師走に入って_f0129711_1448487.jpg

逗子のリハーサル。
師走に入って_f0129711_14485914.jpg

モニターに映っている本番風景。
師走に入って_f0129711_14492260.jpg

神戸にて終演後、全員で。

シュトイデ氏達とのコンサートは各公演ともに至福の時間でした。あの独特の音色感、揺るぎない音程感(ハーモニー)、なによりも肩肘を張らない自然体の音楽感が素晴しかった。
準備にはいつもより時間がかかりました。あのプログラムの中で大変な曲は速くてテクニカルに聴こえる曲ではなく、実はバッハです。緻密に計算された作品ですので指の動き、音程のコントロールが聴いていると案外判らないのですが非常に厄介なのです。コントロールが少しでも狂うと後にも影響してくるので、集中を保つのが大変でした。それにしても、彼らの音楽に対する感覚と柔軟性には「虚空」をお聴きになれば判るように、凄いものだと思います。ある程度、数値化(五線譜で長さを決めて書きました)した楽譜でしたが、毎回の間合いの違いを感じ取ってのやり取りが出来ました。スタジオなどの仕事で長く延ばす所が有ると、「ここは何拍ですか?」と聴くミュージシャンも多いのですが、彼らはこちらの気と音力を聞き取り入ってきてくれます。きっと毎日オペラで歌の人をしっかり聴かれて演奏しているからこその感覚だと思います!!神戸公演ではピアニストの岡原慎也氏がゲストでご出演頂き、アンコールで東風にも参加下さりました。そして今回のアレンジをして下さった大島ミチルさん、そして急遽「東風」のピアノアレンジを快く引き受けて下さった井上一平さん、そしてスタッフの皆様、ご来場頂きました皆様に感謝申し上げます!!

そのツアーの間の一日。「風雅流麗」と題して三回目になります扶桑文化会館でのコンサートに今回、国府弘子さんとみやざきみえこさんをゲストお招き致しました。
師走に入って_f0129711_14482922.jpg

終演後の廊下にて!

本番は勿論、楽屋トークも盛り上がりました。国府さんとの演奏は今回3回目でしたが、音の会話ですうーっと合ってしまうのが不思議であり、気持ちよかったです!みやざきみえこさんとは1年ぶりですが、長い(気付けば20年)共演の賜物で感覚でのアンサンブルができるミュージシャンです。今回も飛ばしてましたね(笑)。また、このメンバーでコンサートしてみたいです。

ウィーンの公演の翌日から野村萬斎さんの「狂言劇場」。中島敦の「わが西遊記」から『悟浄出世』の音楽で参加致しました。前回は横浜能楽堂での公演での朗読劇で、まだ万之介先生がお元気でいらして演じられたのを思い出します。
今回は田中傳次郎さんの打楽器が入り、さらなる演出が加わり、世界観が判りやすくなったように思えました。Aプロの「ボレロ」に敬意を表して、また、「敦」の際の舞台挨拶の時に萬斎さんが出られた時にボレロを流されておられたので、今回の舞台挨拶の際にも萬斎さんの出のところでボレロを吹きました(^^)また、次なる展開を楽しみにしております!!

そして10日は、曠の会!
師走に入って_f0129711_151638.jpg

終曲「王昭君」のリハーサル風景

お蔭様で11回目を迎えることが出来ました。山田流箏曲と尺八で基本古典曲の演奏会、今回は「五段砧」を大学の後輩でもあります田中奈央一さんと千葉真佐輝さんと演奏致しました。流派によって同じ曲でも大分違ってくるのが古典の面白さ、難しさの一つです。アルバム『壱』とも大分違った雰囲気だったと思いますが如何でしたでしょうか?これだけ派が違っての会も実は珍しく、それぞれの持ち味の聴き比べも面白く私自身勉強になります。来年も12月16日(日)に予定しております。
by dozan72 | 2011-12-10 08:18 | コンサート